FOTEK SSR-25DA偽物の検証
(11/7、12/20追記:偽物も侮れない!文末参照)
(11/7、12/20追記:偽物も侮れない!文末参照)
10月11日Aliexpressで約300円を1個注文する。また到着までの約3週間、ネット上の海外情報を調べたところ、本物のFOTEK陽明電機製と中国製造の偽物の見分け方についてラベル上の違いと中身のTriacの違いの記事がありました。
ラベル上で、Taiwan made と Made in Taiwan や 25A max の有無、ラベルを貼る場所の角の形状などいくつかありました。秋月のは本物の特徴を備えていました。
ラベル上で、Taiwan made と Made in Taiwan や 25A max の有無、ラベルを貼る場所の角の形状などいくつかありました。秋月のは本物の特徴を備えていました。
海外のニセFOTEK SSR-25DAの中に使われているTRIACは本来の25A用のBTA25ではなく、BTA16やBTA12などの低規格、またBTA6という最大6Aのものまで入っていたというから驚愕の情報。
さて今回購入のSSRの中身は開けても樹脂で固められているので、壊すのを前提に開けないといけないそうで、今は確認を諦めています。
SSRトリガー電流は最少2.1mA以上必要であることが分かった。
AC100V300/600Wの電気ストーブを負荷にON/OF
300W負荷では偽物SSRの裏面はほんのり暖かくなる程度。
600W負荷ではしばらくすると裏面の放熱部が相当熱くなり指で触っていられなくなりましたのでこの時点で負荷テスト中断。
それでも一応6A程度までのスイッチングは確認。これ以上の連続ONではSSR裏面にヒートシンクを取り付けないと行けないことも判明。
それでも一応6A程度までのスイッチングは確認。これ以上の連続ONではSSR裏面にヒートシンクを取り付けないと行けないことも判明。
このSSRのトリガー電流について、DC入力側の抵抗を1kΩから330Ωにして60W電球負荷でテスト。2.6Vで2.2mA以上ならスイッチONすることを確認。どうやらスレッシホールド電流は2.2mAのようです。使用電圧で3mA程度流れるような抵抗でONすれば良さそうです。
ニセFOTEK SSRの使い道について
中に使われているTRIACの規格が分らないが、半分はあるとみて、追加のヒートシンクの不要な3Aの抵抗負荷の制御に使用すればいいのではないか。
(11/7追記)偽物も侮れない!
ニセFOTEK SSRの使い道について
中に使われているTRIACの規格が分らないが、半分はあるとみて、追加のヒートシンクの不要な3Aの抵抗負荷の制御に使用すればいいのではないか。
(11/7追記)偽物も侮れない!
300/600電気ストーブで長時間通電テスト
そのため前述のアクロバット配線を大電流に耐えるようにしました。
ヒートシンクはかなり大型の手持ち品を使っています。
赤外線温度計で計測すると、ヒートシンク表面は36℃を示していしたが、その後40℃、1時間で42℃まで上がりました。室温も高くなったせいもあります。
このSSRで600W=6Aで耐久試験をクリアしました。あと1500Wの電気ストーブやホットプレートもありますが、これらの試験は突入電流の関係で躊躇してます。
11/20追記
放熱器が中国から届きました。
SODIAL(R)アルミヒートシンク黒色80x50x50mmソリッドステートリレー SSR適用267円。中国から10日で到着。重さ71g。黒アルマイト加工ではなく黒塗料。
CPUグリス塗布しSSR-25DAにピッタリ装着。ネジ穴が甘く片方をやむなくナットで止めました。
負荷600W電気ストーブ。温度測定赤外線サーモガン。乾電池2本3V5mAでSSR起動。放熱器は写真のような置き方。
約90分通電しました。放熱器はかなり暖かいと感じるのが40分後からで以降はほぼ一定でした。温度が測定できるテスターなどないのでヒートガンです。これは近づけば測定値は上がりますので、30cmの一定距離から測定した最大値です。室温は日射と電気ストーブにより約6℃上昇しています。放熱器は手で触った感触では40-45℃まで上昇しているかなと思います。電気ストーブは使わないので、この放熱器は600W負荷で長時間使えるという結論です。
次に負荷をアラジングラファイトヒーター1000W電気ストーブに切替えました。冷抵抗6.5オームなので、一気に1000Wにすると突入電流が10A以上流れることから、SSRのトライアック素子が破壊されることがあり、スイッチは切>750W>1000Wの順で切り替えました。
1000Wで60分通電しました。ヒートガンは30cmの一定距離から測定した値です。放熱器は40分後以降はほぼ一定の約57℃でした。室温は22℃から電気ストーブにより約26.6℃まで上昇しています。放熱器は手で長く触れないので60℃以上に上昇していると思いますが、この放熱器で何とか持ちこたえてくれました。
結論として、10A程度まではSSR-25DAとこの放熱器の組合せで連続しても充分使えることが判りました。
(資料)
偽造FOTEK SSRの内部構造(海外のblog)ページ全体に翻訳すると理解できます。