植物育成用(ピンク色) 30W COB LED AC220V用基板を110Vに改造する

 AliexpressでAC110Vを注文したが、最初AC100Vを印加しても点灯しなかった。後にわかったのだが、届いたものはAC220V用だった。FBで分電盤でAC200Vが出せるよと教えていただき、200VをCOB基板のNLに接続するとLEDが点灯した。基板故障ではなかった。
 基板を見ると、AC220V用はR0のチップ抵抗が0Ω抵抗になっている。COBLED_circuit
 基板のサイズや部品の説明(LEDの色が違うだけ)

AC110V用に改造するため、ネットでAC110V仕様の基板を探すとR8とR9に0Ω抵抗(または単にジャンパー線)をつなげば良いことが判った。
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 これが実際に送られてきたCOB基板AC220V用 R0が0Ω抵抗、R8R9はオープン

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 R0の0Ω抵抗を隣のR8に移し、R9にはジャンパー線をつけAC110V用に改造。
 R0のチップ抵抗を剥がすにはワット数の大きな半田ごてが必要。

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 放熱器をつけないと長時間点灯の発熱で基板が壊れるだろう。

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 放熱器だけでもかなり発熱するので、さらに12Vファンを放熱器に取り付けた。
 12Vファンを実際は5Vで回している。静音になりしかも充分に放熱してくれた。

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 このようなピンクぽい色で点灯する。30W点灯なので直視出来ない。

以上でAC100用の基板に改造できた。



植物育成用LEDのスペクトラム特性
 ピンク色(赤紫色)=赤色+青色
COB_LED_spectrum


このCOB LEDが220Vと110Vとに切り替えられる理由

12x12=144個のLEDチップが正方形に並んでいる。
 12x6=72個を直列にしてVf=3Vとすると216Vとなり220V用で使える。残り半分の72個も直列したものを並列にする。R0でAB2並列となる。
 A +LED---72個直列---LED-
 B +LED---72個直列---LED-
つまり
 A +LED---36個直列---LED-+LED---36個直列---LED-
 B +LED---36個直列---LED-+LED---36個直列---LED-

 12x3=36個を直列にしてVf=3Vとすると108Vとなり110V用で使える。36個ずつ直列したものを全て並列にする。R8とR9で4並列となる。
 A1 +LED---36個直列---LED-
 A2 +LED---36個直列---LED-
 B1 +LED---36個直列---LED-
 B2 +LED---36個直列---LED-

(参考URL)