日立サイクロン掃除機CV-SW7000(2012年製)の本体分解修理と電動パワーヘッドの交換
電動パワーヘッドが動かなくなったので原因を調べていたら、本体基板の故障が判った。「結局、電動パワーヘッドを交換したら解決した」
延長管を修理した時の記事(2019年3月28日)はこちら
問題点を見つけ解決までの経緯
代替中古品B購入
1. 2021年9月 現用Aの電動パワーヘッドの調子がおかしくなりヘッドのモーターが回りっぱなしになった。故障したのは本体かパワーヘッドか?
2. 2021年9月 メルカリで電源が入らないというジャンクの同型CV-SW7000(2012年製)Bを購入した。確かに電源が入らなかった。
3. 中古Bのパワーヘッドを現用Aに挿すと、短時間ヘッドのモーターが回転した後、現用A本体の電源が切れた。中古B本体に現用Aのパワーヘッドを挿しても電源は入らなかった。
4. 中古Bのパワーヘッドに問題があり、現用A本体にも異常が発生した模様。結果論だが、正常に動作する電動パワーヘッドだけ交換すれば良かったのだ!
パワーヘッドモーター焼損
5. 現用A本体を分解し基板を調べると125V1.5Aのヒューズが切れていた。同じく中古B本体も分解して調べるとヒューズが切れていた。
6. 中古B本体基板のヒューズを手持ちの125V1.0Aに交換し、中古Bのパワーヘッドをつけると一瞬だけモーターが回転したが、再び本体基板のヒューズが切れた模様。中古Bのパワーヘッドの故障が原因だと判明した。
7. 中古Bのパワーヘッドを分解しモーターだけを取り出しAC100Vを印加すると、回転したがすぐにモーターが焼き切れた。中古Bのパワーヘッド用モーターが故障の原因だった。パワーヘッド内の基板のトライアックも破損していたこと(文末)が後で判明した。
本体基板の修理
8. 現用A及び中古B本体基板上のトライアックを調べると各端子間が異状な抵抗値を示したので、手持ちのトライアックに交換した。
9. 現用A本体にパワーヘッドAを着けず本体のみで電源を入れると正常に動作した。
10. パワーヘッドBの異常で本体基板AとBのトライアックが破損しヒューズが切れたようだ。
11. パワーヘッドAが正常かどうか不明なので、正常に動作するパワーヘッドCを購入することにした。
中古パワーヘッドCの購入
11.ヤフオクで中古のCV-SU7000(2011年製)用の正常に動作するパワーヘッドCを購入した。
12. 中古パワーヘッドCを現用Aに取り付けるとモーターが回転し正常に動作し掃除が出来るようになった。ヘッドのインジケーターである緑と赤のLEDも正常に点灯した。
13. 現用パワーヘッドAを現用A本体に取り付けると緑LEDは点灯しないことを除き掃除が出来るようになった。
14. パワーヘッドA内の基板の一部に故障が残っているようだが掃除自体は問題ない。
2台の掃除機が使えるようになった。
15. 本体Aに中古Bの延長管(正常品)とパワーヘッドCを付けた。
16. 本体Bに現用Aの延長管(自己修理品)とパワーヘッドAを付けて予備とした。
ここから分解や修理の詳細
(書きかけです)
本体分解動画はこちらを参考にさせていただきました。CV-SU7000
本体を分解し制御基板を取り出すまで
写真は参考まで
本体ネジを外す
後ろのネジを外す
さらにネジを外す
赤いカバーを上に上げる
コード先端を止めるストッパーを本体から外すと赤いカバーを分離できる
コードを抜きストッパーを元の本体に戻す
コードの様子を記録
この基板はそのままでコネクタのみ外す
灰色の丸い上カバーを持ち上げて、コネクタを外す
ゴムリングを外す
上から
配線の様子を記録
モーター本体を持ち上げる
フェルトカバーは外さなくてもよい
フェルトを外すと接点が見える
念のため接点をチェック。摩耗は少ない
白い底面カバーを持ち上げ緑の制御基板が見えるようにする
モーター底面に制御基板がある
基板裏面を目視チェック
配線の様子を記録
配線の記録
基板横からチェック。黒いビス3本を外す
緑の基板を持ち上げる。
本体から基板を外したところ。コネクタに戻しやすいように赤黒の印を付けてからすべて抜く
コンデンサ類は目視異状なし
基板表面のヒューズが切れていた。隣のBCR16CM(注2)は異状見えず
制御基板の破損パーツの交換
半田ごてで切れたヒューズを取り去る
新しいヒューズに交換する。リード線は特に必要なし。直接基板のリード線に半田付けすればよい
トライアックBCR2PM(注1)の樹脂下部に黒い丸が見える。樹脂が溶けた跡のようだ
トライアックT1の足が焦げて黒い。
破損したBCR2PMの足を切り、半田ごてでその足を抜いた後、手持ちで大容量のトライアックBTA24CW600B(注3)に交換した
修理した基板の動作チェック
モーター裏に基板を戻し写真のような状態にして電源コードを挿す。ゴミ吸引パーツは一切不要。パワーヘッドも今はつけない。電源スイッチのあるホースだけ挿して電源ON、強中弱、その他のスイッチのON/OFFをしてモーターが正常に回転するか確かめた。
次に延長管と正常動作する中古パワーヘッドC(右)を取り付け正常動作するかチェックする。左は現用Aのパワーヘッド(左)で樹脂成型の違いが判る。
パワーヘッドを現用Aのものに交換してみると、正常なら円状に点灯するヘッドのインジケーターの緑LEDが点灯しなかった。ヘッド内部基板のどこかがおかしいと思うが、掃除には全く支障が無い。
(おまけ)中古Bのパワーヘッドの分解
モーターがおかしいか、内部基板がおかしいか確かめるために分解してみた。
左右の軸受けパーツを外す
ブラシを外し、さらに写真に見える6本のビスを外す。ヘッド周りの保護用ゴムを外す
パワーヘッドの内部
配線の様子 小さいのはLEDインジケーター基板
モーター制御基板。左のトライアックBT134(注4)、LNK562はAC/DCコンバータ
BT134付近
配線の様子
ブラシ用ACモーター、赤黒にAC100Vを印加するとモーターは回転したが直ぐに煙を出して燃え尽きた。
BT134端子の樹脂を剥ぐ
基板から外したBT134。抵抗値が異常を示した
BTA24-600Bに交換
(つづく)
BCR2PM、BT134は破損していたのでBTA24-600Bに交換した。
(注1)BCR2PM トライアック 600V, 2A, 3-Pin TO-220F
(注2)BCR16CMトライアック 600V, 16A, 3-Pin TO-220AB
(注3)BTA24-600Bトライアック 600V, 25A, 3-Pin TO-220AB, スナバーレス
(注4)BT134 トライアック, 600V, 4A, 3-Pin SOT-82
電動パワーヘッドが動かなくなったので原因を調べていたら、本体基板の故障が判った。「結局、電動パワーヘッドを交換したら解決した」
延長管を修理した時の記事(2019年3月28日)はこちら
問題点を見つけ解決までの経緯
代替中古品B購入
1. 2021年9月 現用Aの電動パワーヘッドの調子がおかしくなりヘッドのモーターが回りっぱなしになった。故障したのは本体かパワーヘッドか?
2. 2021年9月 メルカリで電源が入らないというジャンクの同型CV-SW7000(2012年製)Bを購入した。確かに電源が入らなかった。
3. 中古Bのパワーヘッドを現用Aに挿すと、短時間ヘッドのモーターが回転した後、現用A本体の電源が切れた。中古B本体に現用Aのパワーヘッドを挿しても電源は入らなかった。
4. 中古Bのパワーヘッドに問題があり、現用A本体にも異常が発生した模様。結果論だが、正常に動作する電動パワーヘッドだけ交換すれば良かったのだ!
パワーヘッドモーター焼損
5. 現用A本体を分解し基板を調べると125V1.5Aのヒューズが切れていた。同じく中古B本体も分解して調べるとヒューズが切れていた。
6. 中古B本体基板のヒューズを手持ちの125V1.0Aに交換し、中古Bのパワーヘッドをつけると一瞬だけモーターが回転したが、再び本体基板のヒューズが切れた模様。中古Bのパワーヘッドの故障が原因だと判明した。
7. 中古Bのパワーヘッドを分解しモーターだけを取り出しAC100Vを印加すると、回転したがすぐにモーターが焼き切れた。中古Bのパワーヘッド用モーターが故障の原因だった。パワーヘッド内の基板のトライアックも破損していたこと(文末)が後で判明した。
本体基板の修理
8. 現用A及び中古B本体基板上のトライアックを調べると各端子間が異状な抵抗値を示したので、手持ちのトライアックに交換した。
9. 現用A本体にパワーヘッドAを着けず本体のみで電源を入れると正常に動作した。
10. パワーヘッドBの異常で本体基板AとBのトライアックが破損しヒューズが切れたようだ。
11. パワーヘッドAが正常かどうか不明なので、正常に動作するパワーヘッドCを購入することにした。
中古パワーヘッドCの購入
11.ヤフオクで中古のCV-SU7000(2011年製)用の正常に動作するパワーヘッドCを購入した。
12. 中古パワーヘッドCを現用Aに取り付けるとモーターが回転し正常に動作し掃除が出来るようになった。ヘッドのインジケーターである緑と赤のLEDも正常に点灯した。
13. 現用パワーヘッドAを現用A本体に取り付けると緑LEDは点灯しないことを除き掃除が出来るようになった。
14. パワーヘッドA内の基板の一部に故障が残っているようだが掃除自体は問題ない。
2台の掃除機が使えるようになった。
15. 本体Aに中古Bの延長管(正常品)とパワーヘッドCを付けた。
16. 本体Bに現用Aの延長管(自己修理品)とパワーヘッドAを付けて予備とした。
ここから分解や修理の詳細
(書きかけです)
本体分解動画はこちらを参考にさせていただきました。CV-SU7000
本体を分解し制御基板を取り出すまで
写真は参考まで
本体ネジを外す
後ろのネジを外す
さらにネジを外す
赤いカバーを上に上げる
コード先端を止めるストッパーを本体から外すと赤いカバーを分離できる
コードを抜きストッパーを元の本体に戻す
コードの様子を記録
この基板はそのままでコネクタのみ外す
灰色の丸い上カバーを持ち上げて、コネクタを外す
ゴムリングを外す
上から
配線の様子を記録
モーター本体を持ち上げる
フェルトカバーは外さなくてもよい
フェルトを外すと接点が見える
念のため接点をチェック。摩耗は少ない
白い底面カバーを持ち上げ緑の制御基板が見えるようにする
モーター底面に制御基板がある
基板裏面を目視チェック
配線の様子を記録
配線の記録
基板横からチェック。黒いビス3本を外す
緑の基板を持ち上げる。
本体から基板を外したところ。コネクタに戻しやすいように赤黒の印を付けてからすべて抜く
コンデンサ類は目視異状なし
基板表面のヒューズが切れていた。隣のBCR16CM(注2)は異状見えず
制御基板の破損パーツの交換
半田ごてで切れたヒューズを取り去る
新しいヒューズに交換する。リード線は特に必要なし。直接基板のリード線に半田付けすればよい
トライアックBCR2PM(注1)の樹脂下部に黒い丸が見える。樹脂が溶けた跡のようだ
トライアックT1の足が焦げて黒い。
破損したBCR2PMの足を切り、半田ごてでその足を抜いた後、手持ちで大容量のトライアックBTA24CW600B(注3)に交換した
修理した基板の動作チェック
モーター裏に基板を戻し写真のような状態にして電源コードを挿す。ゴミ吸引パーツは一切不要。パワーヘッドも今はつけない。電源スイッチのあるホースだけ挿して電源ON、強中弱、その他のスイッチのON/OFFをしてモーターが正常に回転するか確かめた。
次に延長管と正常動作する中古パワーヘッドC(右)を取り付け正常動作するかチェックする。左は現用Aのパワーヘッド(左)で樹脂成型の違いが判る。
パワーヘッドを現用Aのものに交換してみると、正常なら円状に点灯するヘッドのインジケーターの緑LEDが点灯しなかった。ヘッド内部基板のどこかがおかしいと思うが、掃除には全く支障が無い。
(おまけ)中古Bのパワーヘッドの分解
モーターがおかしいか、内部基板がおかしいか確かめるために分解してみた。
左右の軸受けパーツを外す
ブラシを外し、さらに写真に見える6本のビスを外す。ヘッド周りの保護用ゴムを外す
パワーヘッドの内部
配線の様子 小さいのはLEDインジケーター基板
モーター制御基板。左のトライアックBT134(注4)、LNK562はAC/DCコンバータ
BT134付近
配線の様子
ブラシ用ACモーター、赤黒にAC100Vを印加するとモーターは回転したが直ぐに煙を出して燃え尽きた。
BT134端子の樹脂を剥ぐ
基板から外したBT134。抵抗値が異常を示した
BTA24-600Bに交換
(つづく)
BCR2PM、BT134は破損していたのでBTA24-600Bに交換した。
(注1)BCR2PM トライアック 600V, 2A, 3-Pin TO-220F
(注2)BCR16CMトライアック 600V, 16A, 3-Pin TO-220AB
(注3)BTA24-600Bトライアック 600V, 25A, 3-Pin TO-220AB, スナバーレス
(注4)BT134 トライアック, 600V, 4A, 3-Pin SOT-82